
サステナビリティ
キユーピー/食卓への想いから生まれた「GREEN KEWPIE」②多様化進む未来に向けて、“食”の選択肢を増やす
2025.05.20
このコラムでは、企業独自のサステナブルな取り組みを取材・掲載しています。前号に引き続き、キユーピー株式会社さんが手掛ける「GREEN KEWPIE(グリーンキユーピー)」について、詳しくご紹介していきます。 「GREEN KEWPIE」は、地球環境や健康志向、多様化する価値観を背景に、世界的な広がりを見せるプラントベースフードのブランド。キユーピーの代名詞であるマヨネーズやドレッシング、パスタソース、さらに卵の代替商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」といったラインナップを、すべて環境負荷の低い植物由来の原材料を使って展開しています。
後編となる今号では、「GREEN KEWPIE」ラインナップの魅力をクローズアップ。その味や特長、レシピや利用シーンなどについて、GREEN KEWPIEプロジェクト プロジェクトリーダーの綿貫 智香さんに教えていただきました。
「プラントベースフードに興味はあるけど、まだ食べたことない、、」という方も、ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
GREEN KEWPIEそれぞれの魅力とは?
―豆乳やアーモンドミルクといったプラントベース商品と違って、味の想像がつかないという方も多いかもしれません。商品の味わいや素材、魅力について教えていただけますか?
綿貫さん:そうですね。「GREEN KEWPIE」は、基本的に植物由来原料を使いつつも従来品と似た味になるよう作っているので、なじみのある味わいが多いと思います。そして”サステナブルな食”というコンセプトではありますが、もちろんしっかりとおいしさも追及しているので、食にこだわりや制限のある方だけでなく皆さんに楽しんでいただける商品になっています。
まずドレッシングですが、「シーザーサラダ」はチーズを使う代わりに豆乳やみそでコクとうまみを再現しているのが特長です。「ごま」も「シーザーサラダ」も通常商品と似ている味ですが、植物由来なのでよりさっぱりとした口当たりです。
マヨネーズタイプは、“赤キャップ”の定番マヨネーズとお酢の配合を同じにしています。味はよく似ていますが、食べた後のまったり感が少なくとても軽やか。イベントでほかのマヨネーズと食べ比べをすると、こちらが一番好きとおっしゃる方も多いんですよ。
「HOBOTAMAスクランブルエッグ風」は冷凍品ですが、解凍するだけでシェフが手作りしたようなふわふわしっとりな半熟感のスクランブルエッグ風に仕上がります。本当に違和感のない、“ほぼ卵”な味わいに驚かれると思います 。
パスタソースの「ボロネーゼ」は、トマトペーストにスパイスを独自配合した大豆ミートを煮込んだもので、くどさのない味になっています。「カルボナーラ」「たらこ風」ともに、茹でたパスタに常温のまま和えるだけという手軽さも嬉しいポイントではないでしょうか。
オススメレシピ&オススメシーン
―「GREEN KEWPIE」商品のオススメレシピや、イチオシの利用シーンなどを教えていただけますか?
綿貫さん:たくさんありますが、一番人気のレシピは「ボロネーゼごはんのオムライス風」でしょうか。ほかほかのご飯に常温の「ボロネーゼ」をそのまま混ぜ込み、その上に解凍した「HOBOTAMAスクランブルエッグ風」乗せるだけ。仕上げにパセリなどのハーブを飾れば、簡単なのに味も見栄えも抜群です。
個人的には「たらこ風」をパスタではなく、うどんで食べるのもおすすめ。あらかじめ茹でてあるうどんや電子レンジOKのうどんを使えば、手間いらずで一食出来上がりますよ。あとは、ふかしたじゃがいもにマヨネーズタイプを掛けて食べる。それだけでも十分おすすめしたいメニューです。
オススメのご利用シーンですが、パスタソースや「HOBOTAMA」は、加熱不要で準備に手間が掛からないので、普通の食事やオフィスのランチ、忙しいときのお助けメニューとしても使いやすいと思います。
お客様の中には、お友達を呼んでパーティーをするときに利用される方もいるようです。「GREEN KEWPIE」があると、いろいろな好みの方やアレルギーのある方がいても対応できるとおっしゃっていました。
パスタソースは常温で食べられるので、アウトドアに利用するという声もありましたね。
また、日常の中で疲れや食欲不振から重いものを食べたくないときなどに取り入れるのもいいかもしれません。“食の選択肢”のひとつとして、日常に取り入れてもらえたら嬉しいですね。

左写真:「GREEN KEWPIE」のラインナップ
右写真:左から、「GREEN KEWPIE」プロジェクト プロジェクトリーダー 綿貫 智香さん、弊社SOI事業部 樋山
近い未来に必要不可欠なジャンル
―「GREEN KEWPIE」ブランド発足から2年、現在どのような手ごたえを感じておられますか?また、今後の展開についても教えてください。
綿貫さん:2023年3月のブランドリリース以降、本当にたくさんの反響をいただきました。
業務用としては、さまざまなホテルでも採用いただいています。今では、普通のメニューとして「プラントベースフード」が取り扱われていて、選択肢のひとつに定着しているのが嬉しいですね。
家庭用では、こだわりのある方、制限をお持ちの方を中心にご利用いただいていて、食の多様化が着実に進んでいることを実感しています。とはいえ、プラントベースフードの認知度はまだまだ低い。イベントなどの体験を通して、「GREEN KEWPIE」の味わいや価値、違和感のなさといった特性をお伝えしていきたいと思っています。
今後は、海外展開も目指していく予定です。現在、宗教や習慣、体質や思想などの理由で、世界の人口の半分くらいの人が食に制限があると言われています。「GREEN KEWPIE」はまだ始まったばかりのブランドですが、そういった方たちにも食の喜びをお届けできればと思っています。
開発にあたっては、今後5年10年以内にこうしたジャンルが必要な世界になるだろうと確信していましたが、「食生活で困っていたことが解決した」「地球環境のためにこうした食品を探していた」といったご意見などをたくさんいただき、思った以上に求められていたんだなと実感しています。
特に、環境をテーマにしたイベントなどに行くと小学生の子どもたちの熱意を感じます。子どもたちにとって、温暖化や食糧危機といった環境問題はまさに“自分事”。子供たちにエールやアドバイスをもらいながら、今後も邁進していきたいと思います。
ともに囲む食卓への想い
―本当の興味の尽きないお話しばかりですね。最後に、綿貫さんの「GREEN KEWPIE」開発の原動力になったものがあれば、お聞かせいただけますか?
綿貫さん:そうですね。直接的な原動力とは言えないかもしれませんが、ふと思い出したことがあります。
幼いころ実家では、グラタンが大好きな弟のため、そしてホワイトソースが苦手な私のために、母はホワイトソースとデミグラス2種類のグラタンを別々に作ってくれていたんです。毎回毎回グラタンのたびに、私と父はデミグラス、母と弟はホワイトソース。ただでさえ手間のかかるグラタンを二種類です。母も働いていましたが、それが我が家の普通の風景でした。今振り返ってみても、ちょっとマネはできません(笑)。
今思えば、それは母の“一緒に食べる食卓”を大切にしたい、という想いだったんじゃないかなと思うんです。私の中にも、同じ想いがしっかりと根付いていて、それが「GREEN KEWPIE」開発のひとつの原動力になったのかもしれませんね。
―「GREEN KEWPIE」ブランド立ち上げで、これまで世の中になかった“食”を確立され、食卓に喜びを提供された綿貫さん。
さまざまなお話しを伺って、キユーピーさんのあまりにも有名なコーポレートメッセージを思い出しました。まさに、「愛は食卓にある」ですね。
本日はお忙しい中、とても貴重な興味深いお話しをお聞かせいただき、ありがとうございました。
CONTACT US CONTACT US
居抜きオフィス物件の
入居・募集なら
つながるオフィスへお任せください
