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グリーンオフィスで働きやすい環境へ!導入のメリットやおしゃれな事例を紹介
2025.09.03

近年、働き方改革やウェルビーイング経営への関心の高まりから、オフィス環境を見直す企業が増えています。その中でも特に注目されているのが、観葉植物などを取り入れて働く環境を快適にする「グリーンオフィス」です。 グリーンオフィスは、単に空間をおしゃれに見せるだけでなく、従業員の心身の健康や生産性の向上、さらには企業価値の向上にもつながる多くの可能性を秘めています。 この記事では、グリーンオフィスの基本的な知識から、具体的なメリット、導入する際の注意点、そして実現までのステップを分かりやすく解説します。自社に最適なグリーンオフィスを実現するためのヒントとして、ぜひお役立てください。
グリーンオフィスとは?
グリーンオフィスとは、単に観葉植物の鉢植えを置くだけでなく、壁面緑化やプランター付きの家具などを活用し、デザイン性高く緑を取り入れた空間全体を指します。従業員が自然を感じながら、心身ともに健康で快適に働ける環境を目指す考え方として、多くの企業から注目を集めています。
職場環境を改善する緑化の取り組み
グリーンオフィスの本質は、植物の力を借りて職場環境を多角的に改善することです。植物が持つ緑色は、人の目に優しく、長時間のデスクワークによる視覚的な疲労を和らげる効果が期待できます。 また、植物は光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するため、室内の空気をきれいに保つ助けとなります。 このように、従業員が日常的に過ごす空間の質を高め、より快適で健康的な職場を実現するのがグリーンオフィスの基本的な考え方です。
なぜ今グリーンオフィスが注目されるのか
現代のビジネスシーンでグリーンオフィスが注目される背景には、いくつかの社会的要因があります。まず、従業員の心身の健康を資本と捉え、投資することで企業全体の生産性を向上させる「健康経営」という考え方の広まりが挙げられます。グリーンオフィスは、ストレス軽減やメンタルヘルス向上に寄与する施策として、健康経営の実践に有効です。
さらに、企業の社会的責任(CSR)やSDGsへの貢献という観点からも、環境に配慮したオフィスづくりは重要視されています。グリーンオフィスに取り組む姿勢は、従業員エンゲージメントの向上だけでなく、採用活動や来客に対する企業イメージの向上にもつながるため、多くの企業が導入を進めています。
当社でもグリーンオフィスの具体的な事例をご紹介していますので、気になる方は以下の記事をご覧ください。
【内部リンク】ユニバーサル園芸社/“プロの植木屋さん”に聞くオフィス緑化トレンド①バイオフィリックデザインの取り入れ方 | 居抜き物件ならつながるオフィス
グリーンオフィスがもたらす5つのメリット
グリーンオフィスを導入することは、企業に多くのポジティブな効果をもたらします。従業員の働きやすさから企業価値の向上まで、代表的な5つのメリットを解説します。
メリットの種類 | 具体的な効果 |
心理的効果 | ストレス軽減、リラックス効果 |
業務効率 | 集中力、創造性の向上 |
コミュニケーション | 偶発的な会話の創出、人間関係の円滑化 |
環境改善 | 空気清浄、湿度調整 |
企業価値 | ブランディング向上、人材獲得力の強化 |
従業員のストレスを軽減する効果
植物が持つ自然の緑色は、人間の目に安らぎを与え、心拍数を安定させるなど、リラックス効果をもたらすと言われています。農林水産省の調査でも、オフィス緑化によって多くの人がストレス軽減を実感しているという結果が報告されています。
【参考】R2itaku-12.pdf
集中力と生産性を向上させる
グリーンオフィスは、視界に緑が入ることで、目の疲れが癒やされ、長時間のデスクワークでも集中力が持続しやすくなるのが特徴です。 また、適度なリフレッシュは、新しいアイデアの創出や問題解決能力の向上にもつながると言われています。実際に、緑のある環境で働くことで「仕事がはかどる」「アイデアが出やすい」と感じる従業員が多い傾向にあります。
コミュニケーションを活性化させる
オフィス内に植物があると、それが自然なコミュニケーションのきっかけを生み出すことがあります。例えば、休憩スペースに印象的な植物があれば、「この植物、珍しいですね」「水やりは誰が担当ですか?」といった偶発的な会話が生まれやすくなるでしょう。このような何気ないやり取りが、部署や役職を超えた交流を促し、職場全体の人間関係を円滑にすることにつながります。風通しの良い組織風土の醸成にも一役買うでしょう。
オフィスの空気環境を改善する
植物には、室内の空気環境を快適に保つ効果があります。多くの植物は、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収・分解する能力を持っています。 また、植物の蒸散作用によって適度な湿度が保たれるため、エアコンによる乾燥を防ぐ効果も期待できるでしょう。 清潔で快適な空気は、従業員の健康を守るだけでなく、集中できる労働環境の基盤となります。
企業イメージとブランディングを向上させる
緑豊かでデザイン性の高いオフィスは、社内外に対してポジティブな企業イメージを発信します。来訪者に対しては、従業員や職場環境を大切にする先進的な企業であるという印象を与えられるでしょう。
また、採用活動においても、働きやすい環境をアピールする強力な材料となり、優秀な人材の獲得につながります。環境への配慮やウェルビーングを重視する姿勢を示すことは、企業のブランド価値を高める上で非常に重要です。
グリーンオフィス導入前に知るべきデメリットと注意点
多くのメリットがある一方で、グリーンオフィスの導入にはいくつかの注意点も存在します。計画段階でデメリットを正しく理解し、対策を講じることが成功の鍵となります。
導入と維持にかかるコスト
グリーンオフィスの実現には、初期費用と継続的な維持費用が発生します。初期費用には、植物本体の購入費やプランター、土などの費用が含まれます。壁面緑化など、大がかりな設備を導入する場合は、設計・施工費用も必要です。維持費用としては、水やりや剪定といったメンテナンスを業者に委託する場合の費用や、植物が枯れた際の買い替え費用などが考えられます。予算を計画する際は、これらのコストを総合的に見積もることが重要です。
定期的なメンテナンスの手間
植物を健康な状態に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。水やり、追肥、剪定、病害虫のチェックなどの作業を自社の従業員で行うのか、専門のレンタル・メンテナンス業者に委託するのかを事前に決めておく必要があります。従業員が担当する場合、負担が偏らないような仕組みづくりや、担当者への知識共有が求められます。
虫の発生リスクと対策
土や植物がある環境では、コバエなどの虫が発生するリスクがゼロではありません。特に、水のやりすぎによる根腐れや、受け皿に溜まった水は、虫の発生源となりやすいです。虫の発生を防ぐためには、風通しの良い場所に置く、土の表面が乾いてから水を与える、定期的に剪定して葉の密集を防ぐなどの対策が有効です。虫が苦手な従業員もいるため、衛生管理には細心の注意を払いましょう。
グリーンオフィスの実現に向けた導入手順
グリーンオフィスを成功させるためには、計画的な導入が不可欠です。ここでは、具体的な4つのステップに分けて、導入手順を解説します。
手順1:導入目的と予算を明確にする
まず初めに、「何のためにグリーンオフィスを導入するのか」という目的を明確にしましょう。 「従業員のリフレッシュ促進」「来客へのイメージアップ」「コミュニケーションの活性化」など、目的によって最適な植物の種類や配置は異なります。目的が明確になったら、それに基づいて予算を策定します。初期費用だけでなく、年間のメンテナンス費用も含めたトータルコストで考えることが大切です。
手順2:設置場所と規模を検討する
次に、オフィスのどこに、どのくらいの規模でグリーンを配置するのかを具体的に検討しましょう。エントランスやリフレッシュスペース、執務エリア、会議室など、場所ごとに期待する効果は異なります。 また、日当たりや空調の風が直接当たる場所ではないかなど、植物の生育環境も考慮する必要があります。オフィスの動線やデザインとの調和を考え、空間全体のバランスを見ながら配置計画を立てましょう。
手順3:植物の種類を選ぶ(本物かフェイクか)
設置場所やメンテナンス体制に合わせて、導入する植物の種類を選びます。本物の植物は、空気清浄効果や加湿効果といった機能的なメリットがありますが、手入れが必要です。一方、フェイクグリーンは、メンテナンスが不要で、日当たりなどを気にせずどこにでも設置できるのが利点です。 近年は本物と見分けがつかないほど精巧な製品も増えています。それぞれのメリット・デメリットを比較し、目的に合った選択をしましょう。
種類 | メリット | デメリット |
本物の植物 | 空気清浄効果、加湿効果、癒やし効果が高い | メンテナンスが必要、日当たりなどの制約、虫のリスク |
フェイクグリーン | メンテナンス不要、設置場所を選ばない、衛生的 | 空気清浄などの機能はない、初期費用が割高な場合がある |
手順4:依頼する業者を選定する
自社での管理が難しい場合や、デザイン性の高い空間を目指す場合は、専門業者の活用を検討しましょう。グリーンレンタルやメンテナンスサービスを提供している業者は数多くあります。業者を選定する際は、料金体系だけでなく、提案内容やデザインのセンス、過去の実績などを比較検討することが重要です。複数の業者から相見積もりを取り、自社の目的やイメージに最も合ったパートナーを選びましょう。
おしゃれなグリーンオフィスの導入事例
ここでは、場所ごとの特徴を活かしたグリーンオフィスの導入事例を紹介します。自社のオフィスをイメージしながら、ぜひ参考にしてください。
グリーンオフィスで 来客や求職者に好印象を与える事例
執務室や来客時に使用するラウンジに積極的に緑を取り入れる事で、顧客や求職者に対してオシャレで落ち着いた印象を与えます。
また企業の「顔」であるエントランスに壁面緑化を大胆に取り入れたり、企業のロゴカラーに合わせた花を飾ったりすることで、訪れた人に先進的で洗練された印象を与えるでしょう。内装コストによりますが、コーポレートカラーに合わせたプランターや細部のデザインに拘る事で、独自の企業ブランディングにも貢献できるのでは無いのでしょうか。
以下が執務室にグリーンを多く取り入れた物件事例です。
https://x.com/tsunagaruoffice/status/1960191871298502838
※募集終了のケースがございますので、あらかじめご了承ください。
執務スペースに緑を取り入れた事例
従業員が最も長く過ごす執務スペースには、癒やしと集中の両方をサポートするグリーン配置が効果的です。デスクとデスクの間に背の低いパーテーションとして観葉植物を並べたり、個人のデスクに置ける小さな多肉植物を配布したりするのも良いでしょう。視界に自然な緑が入ることで、目の疲れを和らげ、リフレッシュを促します。
会議室の緊張を和らげる事例
議論が白熱しがちな会議室には、落ち着いた雰囲気をもたらすグリーンが適しています。テーブルの中央に小ぶりな観葉植物を置くだけでも、空間の緊張が和らぎ、リラックスした状態での意見交換を促すでしょう。壁にハンギングプランターを吊るすなど、視線を上に集めることで、空間に広がりと落ち着きをもたらす効果も期待できます。
物件事例:心地よさが働き方を変える!縁側のある内装付きオフィス空間@大阪
※募集終了のケースがございますので、あらかじめご了承ください。
まとめ
本記事では、グリーンオフィスの基本的な考え方から、具体的なメリット、導入の手順や注意点について解説しました。グリーンオフィスは、従業員の満足度と生産性を高め、企業の持続的な成長を支える重要な投資です。この記事を参考に、自社ならではの快適で創造的なオフィス空間を実現してください。
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