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オフィスの防音対策完全版!音が気になる原因と今すぐできる8つの解決策を徹底解説
2026.01.16


近年、働き方の多様化に伴い、オフィス内でのWeb会議の機会が増えたり、フリーアドレスの導入が進んだりしています。その一方で、「周りの声が気になって集中できない」「会議室の会話が漏れていないか心配」といった”音”に関するストレスが生産性を大きく落としている事をご存じでしょうか? この記事では、オフィスの音問題がもたらすリスクから、具体的な解決策までを分かりやすく解説し、すべての従業員が快適に働ける環境づくりのヒントを提供します。
目次
オフィスの「音の問題」が引き起こすリスクとは?
オフィスの「うるさい」「音が漏れる」といった問題に悪影響を及ぼすリスクは以下の3つです
- 業務効率の低下と従業員のストレス増加
- Web会議や商談のコミュニケーション阻害
- 会話の音漏れによる情報漏洩リスク
従業員の生産性(商談の成約率低下)から情報セキュリティに至るまで、音の問題が引き起こす具体的な内容について解説します。
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リスク1:業務効率の低下と従業員のストレス増加
オフィス内で最も多く聞かれる悩みが、周囲の雑音による集中力の低下です。電話の応対や雑談、キーボードのタイピング音などが騒音となり、思考を中断させてしまうことがあります。作業効率が落ちるだけでなく、慢性的な騒音は従業員にとって大きなストレスとなり、心身の健康に影響を及ぼす可能性も指摘されています。
リスク2:Web会議や商談のコミュニケーション阻害
Web会議中に周囲の雑音がマイクに入ってしまうと、相手にクリアな音声を届けられず、何度も聞き返すといった事態が発生します。円滑なコミュニケーションを妨げ、商談や重要な会議の進行に支障をきたし、最悪は印象が悪くなり失注する原因にもなりかねます。
また、会議室の反響音が大きい場合も、声が聞き取りにくくなる原因となり、コミュニケーションの質を低下させます。
リスク3:会話の音漏れによる情報漏洩リスク
会議室や応接室での会話が廊下や執務スペースに漏れてしまうと、重大な情報漏洩に繋がりかねません。特に、人事情報や未公開のプロジェクト内容、顧客情報といった機密性の高い情報が意図せず外部に漏れた場合、企業の信頼を大きく損なう事態に発展するリスクがあります。防音対策は、物理的なセキュリティ対策の一環としても非常に重要です。
なぜオフィスはうるさくなるのか?音漏れの主な原因
効果的な防音対策を行うためには、まず音の問題がなぜ発生するのか、原因を理解することが重要です。オフィスの音漏れや騒音は、主に建物の構造や内装、レイアウトに起因します。ここでは、次の代表的な3つの原因について解説します。
原因1:壁・床・天井を伝わる音の振動
音は空気の振動によって伝わる「空気伝播音」と、壁や床などの物体を振動させて伝わる「固体伝播音」の2種類があります。特に、建物の壁や床、天井の素材が薄かったり、密度が低かったりすると、隣の部屋の話し声や足音などが振動として伝わりやすくなります。これにより、予期せぬ場所からの騒音に悩まされるのです。
オフィス移転に人気があるスケルトン天井も音漏れしやすい構造の一つです。音の対策も併せてスケルトン天井を検討している方は天井が高いオフィスは後悔する?天井スケルトン物件が向かない業種と3つのデメリットをご覧ください。
原因2:ドアや窓、間仕切りの隙間
オフィス内の音漏れで最も多い原因の一つが「隙間」です。ドアの上下や側面、パーテーション(間仕切り)と天井や床との間に隙間があると、そこから簡単に音が漏れ出してしまいます。軽量で施工が容易なパーテーションはコストメリットが大きい一方で、気密性が低く、防音の観点では弱点となりやすい部分です。
原因3:内装やレイアウトによる音の反射
ガラス張りの会議室や、コンクリート打ちっぱなしの壁、フローリングの床など、硬く平滑な素材で構成された空間は、音を反射しやすくなります。音が吸収されずに何度も反射を繰り返すことで「反響」が起こり、室内が騒がしく感じられたり、Web会議で自分の声が響いてしまったりする原因となります。
防音対策の基本!知っておきたい4つの要素
「防音」と一言でいっても、そのアプローチは一つではありません。音の特性に合わせて「遮音」「吸音」「制振」「防振」という4つの要素を適切に組み合わせることが、効果的な対策の鍵となります。以下表でご紹介しているそれぞれの役割を理解し、オフィスの課題に合った方法を選択しましょう。
| 要素 | 目的 | 使われる材料の例 | 主な適用箇所 |
| 遮音 | 音を跳ね返し、透過させない | コンクリート
鉄板 石膏ボード |
壁
ドア |
| 吸音 | 音を吸収し、反響を抑える | グラスウール
ウレタンフォーム |
天井、壁
パーテーション |
| 制振 | 物の振動を素早く収束させる | 制振シート
ゴム |
壁、床
OA機器の筐体 |
| 防振 | 振動が他に伝わるのを防ぐ | 防振ゴム
スプリング |
サーバー
空調室外機 |
音を遮断する「遮音」
遮音とは、音を跳ね返して内外への通過を防ぐことです。密度が高く、重い材料ほど遮音性能は高くなり、コンクリートや鉄板などが代表的な遮音材になります。会議室からの音漏れを防ぐなど、特定の空間を音から隔離したい場合に遮音構造を採用すると良いでしょう。
ただし、遮音だけだと室内で音が反響しやすくなるため、吸音との組み合わせが基本です。
音を吸収する「吸音」
吸音とは、音のエネルギーを熱エネルギーなどに変換して吸収し、音の反射を抑えることです。グラスウールやウレタンフォームといった多孔質の材料が吸音材として用いられます。室内の反響音を抑え、会話を聞き取りやすくしたり、騒がしさを軽減したりする効果があり、具体的なワークシーンではWeb会議の音声改善や、広い執務スペースの反響音対策に有効です。
振動を抑える「制振」
制振は、壁や床などで発生した音による振動そのものを、熱エネルギーに変換して減衰させる考え方です。制振シートなどの材料を壁や床に施工することで、物体の振動を素早く収束させ、固体伝播音の伝わりを抑制します。コピー機などのOA機器が発する振動音や、ドアの開閉音といった衝撃音の対策に効果を発揮します。
振動の伝達を防ぐ「防振」
防振とは、音の発生源から建物などへ振動が伝わらないようにすることです。ゴムやバネといった弾性体を用いて、振動源を絶縁するアプローチです。例えば、サーバーや大型の空調機器の下に防振ゴムを設置することで、振動が床に伝わるのを防ぎます。下の階や隣の部屋への騒音を低減できます。
【工事不要】手軽に始められるオフィスの防音対策4選
「本格的な工事は難しいけれど、まずはできることから試したい」という場合でも、効果的な防音対策は可能です。ここでは、専門業者に依頼しなくても、比較的安価かつ手軽に導入できる4つの方法をご紹介します。
| 対策方法 | 期待できる効果 |
| 隙間テープ | ドアからの音漏れ軽減 |
| 吸音パーテーション | 執務スペースの雑音軽減、集中力向上 |
| 防音カーテン | 外部からの騒音軽減、室内の反響音抑制 |
| 吸音ブース | Web会議の音漏れ防止、集中環境の確保 |
ドアや壁の隙間をテープで塞ぐ
最もコストパフォーマンスの高い対策の一つは、音漏れの大きな原因である「隙間」を塞ぐことです。
ホームセンターなどで購入できる隙間テープ(防音テープ)を、会議室のドア枠やパーテーションの繋ぎ目に貼り付けるだけで、音漏れを大幅に軽減できます。特にドアの下部の隙間は見落としがちなので、重点的に対策することをおすすめします。
吸音効果のあるパーテーションを設置する
執務スペースの雑音対策には、吸音材が内蔵されたパーテーションの設置が有効です。デスク周りを囲うように設置すれば、周囲の会話や電話の声を和らげ、集中しやすい個人スペースを手軽に作ることができます。
更にキャスター付きの移動可能なタイプを選べば、組織の変更に併せてレイアウト変更時に個人スペースを移動して使うことが可能。営業関係の会社で座席変更で売り上げが変わる企業ではおすすめです。フェルト素材のものは、デザイン性が高いだけでなく、ピンでメモを留めることもできます。
窓に防音カーテンを取り付ける
外部からの騒音が気になる場合は、窓の対策が効果的です。通常のカーテンを、厚手で高密度な生地で作られた防音カーテンに交換するだけでも、遮音性と吸音性の両方を高められます。既存のカーテンレールにそのまま取り付けられるため、導入の手間がかからない点が大きなメリット。遮光や断熱効果を兼ね備えた製品も多くあります。
Web会議用の吸音ブースを導入する
Web会議の頻度が高いオフィスでは、個室型の「フォンブース」や、卓上タイプの「吸音ブース」の導入が急速に進んでいます。周囲への音漏れを気にすることなく会議に集中できるだけでなく、周囲の雑音もシャットアウトできるため、コミュニケーションの質が向上します。
大掛かりな工事は不要で、電源を確保すればすぐに使用開始できる製品が主流です。
【本格改善】専門家と進めるオフィスの防音対策4選
手軽な対策だけでは解決が難しい深刻な音問題や、オフィスの移転・リニューアルといった機会には、専門業者による本格的な防音工事を検討しましょう。初期投資はかかりますが、恒久的に快適な音環境を実現できます。
| 対策方法 | 主な目的 | メリット |
| 遮音性の高い間仕切り | 会議室などの音漏れ防止 | 高い機密性と遮音性を確保できる |
| 二重窓・防音サッシ | 外部からの騒音侵入防止 | 交通騒音などを大幅にカットできる、断熱性も向上 |
| 天井・床の施工 | 上下階への騒音対策
反響音抑制 |
フロア全体の音環境を根本的に改善できる |
| サウンドマスキング | 会話のマスキング
プライバシー保護 |
オープンスペースでの会話の明瞭度を下げ、集中を助ける |
遮音性の高い間仕切り壁を設置する
会議室や役員室など、高い機密性が求められる部屋には、天井まで隙間なく施工するタイプのパーテーションや、石膏ボードを二重貼りし、内部に吸音材を充填した造作壁の設置をすることで隣接する部屋への音漏れを大幅に防げます。ドアも、隙間の少ない防音仕様のものを選択しましょう。
窓を二重窓や防音サッシに交換する
幹線道路沿いや線路の近くなど、外部からの騒音が大きい立地のオフィスでは、窓の防音性能を高める工事がおすすめです。既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する「二重窓(内窓)」は、比較的簡単な工事で高い防音効果が得られます。
さらに高い防音性能を求める場合は、サッシ自体を防音仕様のものに交換すると良いでしょう。二重窓にすることで断熱効果も高まるため、省エネにも繋がります。
天井や床に吸音材・遮音材を施工する
上階からの足音や、自社の音が下の階へ響くのを防ぐためには、床や天井への対策が必要です。床の場合は、カーペットの下に遮音マットを敷いたり、OAフロアの床下に吸音材を設置したりする方法があります。
天井には、吸音効果の高い素材(岩綿吸音板など)を使用することで、室内の反響音を抑え、フロア全体の騒音レベルを下げられます。
サウンドマスキングシステムを導入する
サウンドマスキングとは、専用スピーカーから空調音のような特殊な背景音(マスキング音)を流すことで、人の会話など気になる音を聞こえにくくする技術です。静かすぎるオフィスでかえって小さな物音が気になってしまう場合や、オープンな執務スペースでの会話による情報漏洩を防ぎたい場合に特に有効です。
天井裏にスピーカーを設置するため、内装デザインを損なうことなく導入できます。
【場所別】優先的に防音対策を検討すべきエリア
オフィス全体の防音対策を一度に行うのは予算的にも難しい場合、課題が大きい場所から優先的に手をつけることが現実的です。ここでは、特に防音の必要性が高いエリアと、それぞれに適した対策のポイントをご紹介します。
【関連記事】オフィス設備を充実させて働きやすい環境へ!おすすめの設備や選び方のポイントを紹介 | 居抜き物件ならつながるオフィス
機密情報を扱う会議室・役員室
企業の重要な意思決定や商談が行われる会議室や役員室は、最も高いレベルの防音性能が求められる場所です。情報漏洩を防ぐため、壁は天井まで隙間なく施工し、遮音性能の高い材質を選びましょう。ドアも防音仕様のものを選定し、隙間ができないように調整することが不可欠です。室内での反響を防ぐために、壁の一部に吸音パネルを設置するのも効果的です。
来客対応を行う応接室
お客様との商談や打ち合わせに使用する応接室も、防音対策が重要です。執務スペースの雑音が応接室に聞こえたり、逆に応接室での会話が外に漏れたりすると、お客様に不快感を与えたり、企業のイメージを損ねたりする可能性があります。会議室と同様に、壁やドアの遮音性を高めることが基本対策となります。
集中力が求められる執務スペース
多くの従業員が時間を過ごす執務スペースでは、「騒音」対策が中心となります。個々の集中力を維持し、生産性を高めるためには、フロア全体の反響音を抑えることが求められます。天井に吸音材を使用したり、吸音効果のあるタイルカーペットを敷いたりする対策が有効です。
また、電話やWeb会議が多い部署を特定のエリアにまとめる「ゾーニング」というレイアウト上の工夫も効果を発揮します。
防音対策を成功させるためのポイント
効果的な防音対策を実現するためには、やみくもに対策を施すのではなく、計画的に進めましょう。最後に、防音対策を成功に導くための3つの重要なポイントを解説します。
ポイント1:課題を明確にし優先順位を決める
まずは、自社のオフィスが抱える音の課題を具体的に洗い出すことから始めましょう。
「どの場所」の「どんな音」が問題になっているのかを明確にすることで、必要な対策が見えてきます。
例えば、「Web会議の音漏れ」が最大の課題であれば、会議室やフォンブースの設置が優先されます。課題を整理し、予算と照らし合わせながら対策の優先順位を決めることが重要です。
ポイント2:複数の専門業者から見積もりを取る
防音工事を検討する場合は、必ず複数の専門業者に相談し、相見積もりを取りましょう。業者によって得意な工法や提案内容、費用が異なります。自社の課題を正確に伝え、現地調査をしてもらった上で、最も納得のいく提案をしてくれる信頼できるパートナーを選ぶ必要があります。
過去の施工事例などを参考にするのもおすすめです。
H3:ポイント3:法規制(消防法など)を確認する
天井まで届くパーテーションを設置して新しい部屋を作る場合、消防法に注意が必要です。個室と見なされる空間には、火災報知器やスプリンクラー、換気設備の設置が義務付けられることがあります。
パーテーション工事を依頼する際は、消防法関連の届け出や対応についてもノウハウのある業者に相談することが不可欠です。
まとめ
オフィスの音環境の改善は、従業員の集中力や生産性の向上、コミュニケーションの円滑化、そして情報セキュリティの強化に直結する重要な経営課題です。
本記事で紹介したように、対策には手軽に始められるものから専門的な工事までさまざまな選択肢があります。
まずは自社の課題を正しく把握し、優先順位をつけて改善に取り組むことで、より快適で働きやすいオフィス環境を実現してください。
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