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オフィス移転のお祝いは何を贈ればいい?相場・マナー・選び方を解説
2025.05.07
取引先やパートナー企業が新天地へ移るときには、適切なお祝いによって関係を強化したいものの、一方で贈るタイミングや相場、タブーなどに不安を感じる方も多いかもしれません。 そこで本記事では、オフィス移転のお祝いについて基本となる考え方から、より実践的なポイントまでをわかりやすく整理しました。 ビジネスシーンで失礼のない贈り方やマナー、具体的な品物の選び方まで解説しますので、ぜひ最後までご覧いただき、自社やご自身の状況に合った対応を検討してみてください。
目次
オフィス移転のお祝いをする理由は?
オフィス移転のお祝いは、新たな環境で事業を行う相手への祝福と、その企業や担当者との関係を一層深める機会でもあります。たとえば、取引先が大きな案件を抱えている場合や、新オフィスへの移転を機に事業拡大を図っているといった状況なら、タイミングよくお祝いの品を贈ることで「私たちはあなた方の成長を応援しています」というメッセージを伝えられます。
ビジネス上のメリットとしては、取引先とのコミュニケーションが円滑になるだけでなく、企業イメージの向上にもつながる可能性があります。
オフィス移転のお祝いを贈らない方がよいケース
オフィス移転は常にポジティブな理由で行われるわけではありません。たとえば事業縮小や撤退を目的とした移転の場合、お祝いを贈ると相手に気を遣わせたり、無用な負担をかけたりしてしまう可能性があります。
また、先方から辞退の意思を示されている場合には、あえて贈り物をすることでかえって相手に迷惑をかけるかもしれません。
さらに、企業によっては宗教的・文化的な理由から一切の贈答を遠慮する方針をとっている場合もあります。海外企業や多国籍のスタッフが多い企業では、贈り物自体が相手の価値観に合わないケースがあるため、実情をよくリサーチしてから判断することが重要です。
オフィス移転のお祝いを贈るベストタイミングは移転前後や1カ月以内
オフィス移転の知らせを受けたとき、「一体いつ贈るのが最適だろう?」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オフィス移転のお祝いを贈るタイミングは、移転準備がある程度落ち着く“移転直前”か、落ち着き始める“移転後すぐ”が良いとされています。内覧会やオフィスのお披露目イベントなどがあれば、その時期を狙うのもひとつの方法でしょう。
一方で、移転が終わってからしばらく経った後に知った場合でも、「もう遅いかも」と諦める必要はありません。相手企業の都合や忙しさをよく見極めながら、1カ月以内を目安に手配すると失礼にはなりにくいといわれています。ただし、その際には、遅れてしまったことに対して一言おわびを添えることで、より自然に、受け取ってもらえるでしょう。
オフィス移転のお祝いの相場・予算
移転祝いを贈る際、相手との関係性や取引の規模感によって、どの程度の予算を組めばよいか悩むことがあるでしょう。
取引先のオフィス移転には1万円から5万円程度が予算の目安です。ただし、大きなプロジェクトや長年の信頼関係がある相手に対しては、もう少し高額にするケースも見受けられます。
一方で、個人的にお祝いをしたい場合には、5千円から1万円程度が一つの目安です。会社の規定やコンプライアンスが厳しい企業であれば、あらかじめ社内の担当部署に確認をとっておきましょう。稟議や申請が必要な場合は、時間に余裕をもって準備することが大切です。
オフィス移転のお祝いにおすすめの贈り物
移転祝いの品物としては、花や胡蝶蘭といったお祝い事の定番から、オフィスで使いやすい実用品やカタログギフトまで、多様な選択肢があります。相手企業の業種や好み、オフィスの広さなどを考慮したうえで、最適なアイテムを選ぶことがポイントです。
もし相手の趣味や社内のカルチャーが分からない場合は、管理しやすい観葉植物や、使い道を自由に選べる商品券などを検討するとよいでしょう。
ここではおすすめの贈り物を紹介します。
胡蝶蘭や花
胡蝶蘭は、移転祝いの定番ともいわれる華やかなギフトです。上品な見た目と「幸福が飛んでくる」という縁起の良さが評価され、相手先のオフィスを一気に明るい空間にしてくれます。たとえば、花の本数が多ければその分豪華になりますが、置き場所や手入れの手間も増えるため、相手の状況を想像しながら選ぶことが大切です。
また、スタンド花と鉢植えのどちらが良いか悩むこともあるでしょう。スタンド花は見栄えが豪華ですが、設置スペースを考慮しなければなりません。
一方、鉢植えは比較的長く楽しめるというメリットがあります。オフィスの大きさや、相手の嗜好を事前に把握していれば、より適切な選択ができるはずです。
花選びで気をつけるタブー
お祝い事だからこそ、縁起の悪いとされる要素には注意が必要です。たとえば、赤い花は火や炎を連想させるため、オフィス移転のシーンにはふさわしくないと考える方もいます。さらに、「火を連想する植物」とされるものや、「割れる」といったイメージにつながる装飾を避けるのも無難でしょう。
観葉植物
観葉植物はオフィスに癒しをもたらしてくれ、移転祝いとして人気を集めています。
たとえば、“発財樹”とも呼ばれるパキラは財運を招くとされ、サンスベリアは育てやすさと空気清浄効果が期待できる点が特徴です。存在感のあるモンステラは、インテリアとして映える大きな葉が魅力でもあります。
ただし、オフィスの採光や広さによっては、大きな植物が邪魔になる可能性もあるため、相手先のレイアウトをある程度把握して選ぶのが望ましいです。耐陰性のある品種であれば、あまり光を必要としない場所でも管理がしやすく、長く楽しんでもらえるでしょう。
食品・お酒
食品やお酒は、オフィス移転直後の慌ただしい時期でも消費しやすく、気軽に楽しんでもらえるギフトとして好評です。しかし、贈る際にはいくつかのポイントに気をつけなければなりません。たとえば、アレルギーを持つ方がいるかもしれないため、メジャーなアレルゲンを含む食品を選ぶ場合には、事前に相手企業へ配慮の有無を確認するのが理想です。
また、宗教上アルコールが禁止だったり、オフィスが禁酒規定を持っていたりする可能性もあります。そのため、お酒を贈るときには、しっかりと相手の事情をリサーチしておきましょう。特に海外の企業や外資系企業との取引がある場合、こうした点が重要になるケースが多いと考えられます。
カタログギフト・商品券
相手の趣味や好みがわからない場合には、カタログギフトや商品券が便利です。受け取った相手が自分の好きなものを選べるため、ミスマッチが起こりにくいのが大きなメリットといえます。特にオフィス移転後は忙しい時期が続くことも多いので、後からゆっくり選べるカタログギフトは重宝されるでしょう。
さらに、商品券の場合はオフィス用品の購入や、社内イベント用の景品などに活用してもらえる可能性があります。ただし、あまりにも高額すぎると相手に気を遣わせる恐れがあるため、予算に合わせて選び、メッセージカードなどで「ささやかですが、感謝の気持ちを込めました」といった一言を添えておくのがおすすめです。
注意が必要なオフィス移転のお祝いの贈り物
移転祝いとして贈る品のなかには、相手企業によっては受け取りが難しいものも存在します。特に宗教的・文化的背景やオフィス環境を踏まえずに選んでしまうと、せっかくの好意が逆効果になる可能性があるため、事前のリサーチが欠かせません。
宗教・文化的に敬遠されるアイテム
たとえば、動物や特定の図柄が使われた装飾は宗教的な理由で嫌がられることがあります。また、「火」や「煙」を連想させるアイテム(ライターや灰皿など)を敬遠する企業も少なくありません。
こうしたNGアイテムは、事前に相手先の文化やルールを調べておけばおおよそ回避できます。相手企業が海外拠点を持っていたり、多国籍の従業員を抱えていたりする場合には、特に配慮が必要です。
大きすぎる観葉植物・置物
せっかくの移転祝いであっても、大きすぎる観葉植物や重厚感のある置物などは、オフィススペースを圧迫したり、相手に手間をかけさせたりする原因になりかねません。移転直後は慌ただしいことも多く、管理に追われるような贈り物は逆に負担をかけてしまう場合があります。相手先のレイアウトや管理体制を事前にヒアリングしておくことで、相手が本当に必要としている形やサイズを見極めることができるでしょう。
もしスペースが限られているようであれば、小ぶりな観葉植物や実用的な消耗品、商品券などを検討するのも有効な方法です。相手の状況に合ったギフトを選ぶことで、喜んでもらえるだけでなく、今後のビジネス関係もより円滑に進む可能性が高まります。
押さえておきたいオフィス移転のお祝いのマナー
オフィス移転祝いを贈る際には、マナーをしっかり押さえておくことで、相手への敬意や配慮をスマートに示すことができます。
下記にて押さえておきたいマナーを紹介します。
のし紙の書き方と注意点
のし紙には「祝御移転」や「御祝」といった表書きを使い、下段には贈り主の名称を記載するのが一般的です。誤字脱字や表記ミスは大変失礼にあたるため、社名や個人名の漢字などを念入りに確認してから贈りましょう。
さらに、オフィス移転祝いの場合、相手企業が繁忙期に差し掛かっている可能性もあります。到着日を調整できるようなら、無理のないタイミングを選ぶことが、先方へ好印象を与えるポイントです。
メッセージカード・祝電における忌み言葉の回避
メッセージカードや祝電で注意したいのは、縁起の悪い言葉(忌み言葉)を使わないようにすることです。たとえば「倒れる」「終わる」「燃える」といった表現は、ビジネスシーンでは特に避けるべきとされています。新しいオフィスでの発展や繁栄を願うメッセージを中心にし、ポジティブな表現を選ぶことで、相手も明るい気持ちで受け取れるでしょう。
また、祝電やカードが相手企業に届くタイミングにも配慮しましょう。相手が忙しい時期を避け、落ち着いて読めるタイミングを見計らって送ると、よりスムーズに気持ちを伝えられます。
お祝いのお返しを受け取ったときの対応
オフィス移転祝いを贈った結果、相手企業からお礼や返礼品をいただくことがあります。 その際は、受け取った事実を迅速に社内共有するとともに、早めにお礼を伝えることで相手との関係をさらに深められます。
メッセージや電話で感謝を伝えるだけでも、ビジネスパートナーとしての良好な関係を保つ大きなきっかけになるでしょう。フォローアップを丁寧に行えば、新しいプロジェクトやビジネスチャンスが生まれ、お互いの利益にもつながりやすくなります。
マナーを押さえたオフィス移転のお祝いで関係性を深めよう
オフィス移転のお祝いは、企業同士の関係を深める大切なコミュニケーションの機会です。まずは相手の移転理由がポジティブなものであるかを確認し、相場やタイミング、文化的な背景などを考慮しながら、負担の少ない品物や演出を選びましょう。
のしやメッセージ、贈答品の種類など、細やかなマナーを押さえることで「これからもお付き合いを大切にしたい」という気持ちを失礼なく伝えられます。迷ったときには、社内の総務担当やマナー講師への相談、専門ショップや卸業者のカタログ確認などを行い、相手企業やご自身の状況に合った移転祝いを検討してみてください。
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